機能性表示食品制度見直しで消費者委が意見
サプリメント食品の法整備を
食品表示基準改正案にも付帯意見
内閣府消費者委員会は7月 16 日、 小林製薬の紅麹サプリで健康被害が拡大した問題に対応するための食品表示基準改正案について、 適当と答申しつつ、 健康被害情報の報告期限を重篤度に応じて可能な限り短くすることや、 サプリメント形状の加工食品に義務付けられる GMP (適正製造規範) の厳格化、 機能性の届出範囲を逸脱する強調表示や切り出し表示に対する規制の厳格化などを求める付帯意見を出した。 可能なものから実施すべきとし、 経過措置期間終了後2年後を目途に検証することを盛り込んでいる。 加えて、 諮問に答えるだけでは消費者の不安に対応できないとして、 「サプリメント食品に係る消費者問題に関する意見」 を発出。 その他のいわゆる健康食品を含め、 サプリメント食品を規制するための法整備を求めた。(相川優子)
トクホの健康被害報告
法的拘束力ない通知で対応
消費者庁8月18日まで意見募集
消費者庁は7月 19 日、 特定用保険食品 (トクホ) による健康被害情報の収集・報告について、 次長通知 「特定保健用食品の表示許可等について」 の改正案を公表し、 意見募集を開始した。 健康被害の発生・拡大のおそれがある情報を得た場合は、 改正される食品衛生法施行規則別表 17 第9号ハの規定に基づいて速やかに都道府県知事等に報告することを盛り込んでいる。 ただし、 次長通知に法的拘束力はない。 食品衛生法省令改正に依拠した対応で、 本来は、 健康増進法か同法内閣府令で、 特保制度自体の健康被害情報の収集・報告義務を明確に規定すべきだ。 意見募集期間は8月 18 日 (郵送の場合は必着) まで。(相川優子)
機能性表示食品サプリに義務付け
GMP告示案8月16日まで意見募集
統括責任者5年以上の経験問わず
消費者庁は7月 12 日、 機能性表示食品のうちサプリメントの製造・加工に食品表示基準改正で義務付ける GMP (適正製造規範) 告示案を公表し、 8月 16 日 (郵送の場合は必着) まで意見を募集している。 厚生労働省が 2024 年3月 11 日に都道府県知事らに出した食品基準審査課長通知、 別添2 「錠剤、 カプセル剤等食品の製造管理及び品質管理 (GMP) に関する指針 (ガイドライン)」 の内容がほぼ盛り込まれているが、 同指針が統括責任者の要件としていた製品管理や品質管理業務5年以上などを除外している。(相川優子)