食物アレルギー推奨表示
年度内に「まつたけ」を削除
「マカデミアナッツ」追加へ調査
加工食品の食物アレルギー表示は、 8品目が義務表示、 20 品目が任意の推奨表示とされているが、 消費者庁は6月 16 日、 年度内に推奨表示から 「まつたけ」 を削除することを決めた。 「マカダミアナッツ」 を追加候補とし、 8月末まで加工食品への使用実態を調査した上で、 正式に決定する。 年度内に次長通知等を改正する方向だ。 2001 年に食物アレルギー表示制度が始まって以来初めて、 推奨表示の対象食品を追加・削除する際の考え方を整理した。 「カシューナッツ」 については、 推奨表示から義務表示とするための公定法の開発にすでに着手しており、 2024 年度の調査結果 (調査期間 2023 年) を踏まえて 2025 年度以降に義務表示への追加に向けた手続きを行う予定だ。(相川優子)
クーリング・オフ理解進まず
「通販できる」誤回答8割
「店舗販売可」誤回答5割超
クーリング・オフの名称は、 9割が知っているものの、 通信販売はクーリング・オフができると誤った回答をした人が8割近くいたことが6月8日、 消費者庁が実施した消費生活意識調査で明らかになった。 店舗販売でも可と誤回答した人も5割を超えていた。 クーリング・オフ制度を使って書面 (はがきなど) で契約の解除ができると正しく回答した人は半数に留まり、 2022 年6月1日の特定商取引法改正施行で導入された電子メール等で解約できると回答した人は3割に過ぎなかった。 2021 年7月6日に改正施行された 「送りつけ商法」 の対処法を正しく選択できた人は、 わずか 16.6%だった。 クーリング・オフ制度の内容や契約解除方法があまりに知られていない衝撃的な結果が出ている。(相川優子)
骨太の方針2023閣議決定
「賞味期限のあり方の検討」追加
政府の 「経済財政運営と改革の基本方針 (骨太の方針) 2023」 が6月 16 日、 閣議決定された。 消費者庁関連部分は原案通り閣議決定され、 年末までに策定することとされた 「食品ロス削減目標達成に向けた施策パッケージ」 の内容に、 「賞味期限の在り方の検討」 が追加された。(相川優子)